☆オアシスに佇む神殿


スィーワ・オアシスのアモン神殿

アレクサンドリアから沙漠の中を延々とバスで9時間、殆どリビア国境に近いところにアモン神殿がある。スィーワの中心から外れた林の中にポツンと立つ岩台の上に、崩れかけながらも威厳を示しているのである。
殆ど自動車も通っていない、主要な移動手段がロバ車というこのオアシスは、アレクサンドロス大王も足を運んだ事で名高い。大王はこのオアシスに至り、このアモン神殿に詣で、「神の子」という信託を受けたのだという。
エジプトの中枢たるナイル河流域から遠く離れた、こんな辺境の地までよく足を運ぶ気になったものである。大王を遡る事200年前、アケメネス朝の王カンビュセス2世によってこの地に派遣された遠征軍は全滅しているというのに・・・
大王の脳の中身は、意外と私のような阿呆旅行者と一脈通じるものがあるのかもしれない。

アモン神殿 入場料10LE(学割?)

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