古都ヨーク

ヨークの城壁にて


ヨークといえばステンドグラスで有名なヨーク・ミンスターの方かもしれないが、ここは敢えて、城壁で。

ヨークの歴史は古く、ローマ時代にはすでに重要な都市だった。市内に散在するローマ時代の痕跡にも、その後をうかがうことができる。
そういった文脈を思い浮かべながらヨーク市街を歩いていると、見逃せないのが大聖堂脇のコンスタンティヌス大帝の銅像。コンスタンティヌスは前306年、父コンスタンティウス1世の死後、この街で率いていた軍にローマ正帝として推戴されている。 その後キリスト教を公認するなど、彼の業績については語るまでもないだろう。
その後、中世になると、シェークスピアの悲劇でも有名なリチャード3世が、王位につく前にヨーク公の地位にあったこともあって、この街にはリチャード3世にちなんだ展示もあったりする。 そういった歴史的な重要性を偲ばせるのは、今でも残る、市街をぐるりと囲む市壁だろうか。ヨーク訪問時、今も残る堅固な城壁を、じっくりと一周したものである。

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