☆ペットボトル4本路線

ラホール−クェッタを結ぶ鉄道の中にて

信じて頂かなくても良いが、上の写真は一等寝台の映像である。

パキスタンの心臓部パンジャブ州の州都ラホールは人口300万、インドとの国境に位置する歴史ある大都市である。そして、鬼のようにクソ暑い街である。
ラホールにてイランのツーリストビザを取得した私は、イランとの国境の街である、バローチスタン州の州都クェッタに向かうこの列車に乗った。午前10時15分に、標高230mのラホールを出発する列車は(僕の時には1時間遅れました)、一旦南に下り、徐々に高度を上げながら、標高1600mの高原の街クェッタにつくのは、翌日の午後6時を過ぎる。
ところで、ペットボトル4本路線とはどういうことなのであろうか。
それは、あまりの暑さのために、乗っている間にペットボトル4本分の水を消費してしまう、という伝説から生まれた言葉である。おそらく蔵前仁一氏の『旅で眠りたい』あたりから生まれた言葉ではないか、と思うが。
上の写真は一等寝台であるが、空調が効かない為、窓から吹き込む風だけが頼みになる。
私も当然ながらペットボトルを4本用意して暑さと乾きに備えたが、夜半に降った雨のために気温は適度に下がり、砂埃も列車の中に吹き込んでこなかったおかげで、非常に快適な列車の旅であった。雨男の面目躍如である。


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