☆中国三大石窟

(東から順番に)洛陽の龍門,大同の雲崗,敦煌の莫煌窟。以上の三窟を「中国三大石窟」という。このうち龍門と莫煌窟のニ窟は,世界遺産に指定されている。上の写真はそのうちの一つ,大同の雲崗石窟の映像。北魏によって開鑿されたものであるが,同じく北魏によって開始された龍門石窟よりも,巨大で威圧感の有る仏像が多い。
この雲崗石窟のすぐそばには万里の長城が迫り、市域のすぐ外は乾燥しきった朔北の地である。大同は伝統的に、遊牧民族に対する漢民族の最前線基地であった。しかし,この雲崗石窟を作り始めたのは,遊牧民族鮮卑の拓跋氏の王朝であった北魏である。皮肉なものである。
この大同を後にした私は,一路,シルクロードを目指して,南下し,更に西へと向かった。列車の外は砂だらけ,途中の蘭州から嘉峪関までは線路と万里の長城が併走していた。
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