☆もう少し、あと少し・・・でイラク

ユーフラテス川沿いのギリシア都市遺跡ドゥラ・ユーロポスにて

バックの河川は、ユーフラテス川である

あまりメジャーではないが、シリア国内にもユーフラテス川は流れている。
ユーフラテス川沿いの町デリゾールを訪れた私は、着いた翌日、イラク国境アル・ブクマル行きのミニバス(ワゴン)に乗って、途中下車。このドゥラ・ユーロポス遺跡は、現地ではサルヒーエという。そんなわけで、この遺跡から50kmほど幹線道路を直進すると、そこはイラクである。
閑話休題。
セレウコス朝の開祖セレウコス1世によって建設され(大戸千之『ヘレニズムとオリエント』)、かつてローマとペルシャの境に有って栄えたこの都市の遺構は、長年砂の中に埋もれていたため、総て砂色である。まだまだ砂の下に都市の遺構は埋もれているであろう。はっきり行ってマイナーなところであり、観光に来る奴は誰も居ないと確信していた。しかし世の中、物好きはやはり居る者である。フランス人の団体客がツアーバスを乗り付け、私は唖然とした。

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