☆インダス川を越えて

ペシャワール旧市街のモハーバットハーンモスクにて

フンザやギルギットといった北部から、副首都ラワールピンディーを経由して、インダス川の向こう側、アフガン国境に近いペシャワールを訪れた。涼しい北部とは違い、このパキスタン心臓部のあたりは恐ろしく暑い。着いた当日、アフガン人の少年に道案内をしてもらっていたのだが、この餓鬼んちょは
「あんた、今日はまだ43度しかないからラッキーだぜ。昨日は45度あったんだよ」
同時期、5月中旬のフンザは20度くらいだろう。これでは夏バテにもなろうというものだ。

ペシャワールは旧市街・新市街(カントメント)・ユニバーシティタウンの三つの街区から成り立っている都市である。非常にいかがわしくてよい街だが、残念ながら私が訪れた5月中旬には全国一斉ストライキの最中で、店は何処も彼処も閉まっていた。そんなときに、旧市街を訪れた私はアフガン人少年に手を引っ張られて、曲がりくねった旧市街の中にあるナイフ屋とモスクに連れて行ってもらった。まあナイフは買わんかったけど。
一ヵ月半後、すでにストの終わったペシャワールを訪れた私は、土産物屋をあたりまくって一枚のバクトリアのコインを買った。パキスタンでは、ヘレニズム期のイランやバクトリアのコインを結構安価で入手できるのである。ついでに、購入場所とかを列記しておこうか。

イスラマバード・・・ジュマバザール(日曜バザール)の、アフガン人少年の屋台にて
         パルティア時代のコイン、800ルピー
ペシャワール・・・市内の土産物屋にて
        バクトリアのコイン、200ルピー
ギルギット・・・市内の土産物屋にて
       パルティア時代のコイン、270ルピー
どれくらいの金額にあたるかというのは、下記の宿代から換算してください。

ペシャワール・ツーリストインモーテル:ドミトリー125ルピー(約250円)
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