☆ヘレニズムなイスラム第四の聖地

シリア国都ダマスカスのウマイヤドモスクにて

イスラムの聖地といえば、1にメッカ、2にメディナ、3にイェルサレムだが、イスラム最初の世襲王朝ウマイヤ朝が本拠地を置いた、このダマスカスに建てられたウマイヤドモスクは、「第四の聖地」とされているらしい。スーク(市場)からモスクへ至るゲートのアーチや、モスク内部にずらりと並ぶこの柱は、トルコ、あるいはイラン以西ではあまりお目にかからない代物である。おそらくは半円形ドームを作る技術を用いなかった(技術が無かった?)せいだと思うが、ヘレニズム的な感じがする。嗚呼、ヘレニズム専門の人間がこんな文章を軽々しく書いたら、批判が集中するよ。R大のO戸先生やK大のM川先生にこのページ見られたらどうしよう・・・それより、全然伏字になっていないよ・・・このモスク、アサド大統領(父親の方)が、その威信をかけて派手に飾り立てており、外装はキンキラキンである。内部は、見ての通り簡素だけどね。
このモスクでは、礼拝の光景を目撃する事が出来た。イランのマシュハドの方が派手だったが、十分に圧倒される光景だった。
なお、このモスクが巡礼客を多く集める要因の一つは、おそらく、いや明らかに、モスクの敷地内にイスラームの英雄、サラーフ・アッディーン、すなわちサラディンの棺を安置する廟があるからだろう。この廟の前で、私はイラク人の団体さんと一緒に写真を撮った。実に友好的な表情の彼らに対し、私は笑顔はひたすらに引きつっていた。旅行中で笑顔を引きつらせたのは、あの時だけだったと思う。

ウマイヤドモスク 入場料:50シリポン(学割なし、サラディン廟入場料含む)
ダマスカスの宿 アルラビホテル:ルーフ(屋根)・ドミ一泊125シリポン

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