☆エジプト農村の少年たち

エジプト、デンデラのハトホル神殿へ向かう道中にて

アレクサンドロス大王の後継者(ディアドコイ)達のうち、エジプトを支配したのは、大王の部将にして学友の一人である、プトレマイオスが立てた、プトレマイオス朝である。この王朝、王や王子の名前はすべてプトレマイオスで、王女の名前はクレオパトラかアルシノエしか無いので、研究資料の一つとして同王朝の系譜を眺めると、心底うんざりしてくる(ちなみに、ローマを引っ掻き回した最後の女王は、正式にはクレオパトラ7世という)。
それはさておいて、エジプトのファラオとしてのプトレマイオス朝が建設した神殿が、古都ルクソール近郊にある。ルクソールは、古くはテーベと呼ばれていた。こっちの方がピンと来る人が多いだろう。中王国期・新王国期のエジプトの首都である。
カイロのサファリホテルで、地球の騙し方・・・おおっと失礼、『地球の歩き方』でハトホル神殿のガイドを読んだ私は、ルクソールから少々離れたデンデラに足を運んだのである。ハトホル神殿は、住宅地から離れた農地の中にあるので、乗合タクシーを降りた後は、このような長閑な光景を横目に見ながら歩いていく事になる。
農地が広がっている範囲は広いように見えるが、実際のところでは、耕地可能な土地は、殆どナイル流域に限られる。その面積、実に国土全体の3%。しかもエジプトは石油を産出しない。これが、アラブの覇者を自称するエジプトが抱える、巨大な弱点である。

ルクソールの宿 ホテル・エルサラーム 宿泊費は忘れましたが多分5〜6エジポン
ハトホル神殿 入場料12エジポン(学割6エジポン)

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